お客様が勝手に宣伝してくれる!UGC活用マーケティング実践法
ユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用して、お客様自身が商品やサービスを宣伝してくれる仕組みの作り方を解説。成功事例と実践方法を紹介。
お客様が最強の宣伝マンになる時代

お客様がSNSに投稿してくれた写真やレビュー、いわゆるUGC(User Generated Content:ユーザー生成コンテンツ)が、企業の広告よりも購買に大きな影響を与える時代になっています。消費者の79%が「購入の意思決定にUGCが影響した」と回答しているデータもあります。つまり、お客様に投稿してもらう仕組みさえ作れば、広告費をかけずに強力なマーケティングが実現するのです。
UGCが広告より強い理由
田辺さん、UGCって要するにお客様の投稿ですよね。それが広告より効くってどういう仕組みなんですか?
人は「売り手の言葉」より「買い手の言葉」を信じるんです。お店が「うちの料理はおいしいです」と言うのと、友だちが「このお店めっちゃおいしかった」と投稿するのでは、後者のほうが圧倒的に信頼性が高い。広告に慣れた消費者は企業の宣伝に対してフィルターを持っていますが、知り合いや一般の人のリアルな投稿にはフィルターが外れるんです。
確かに。私もInstagramで友だちが「ここ良かった」って投稿してたら行きたくなります。お店の広告を見るより全然響きますね。
しかもUGCはコンテンツ制作コストがゼロです。お客様が勝手に写真を撮って、勝手にコメントを書いて、勝手に拡散してくれる。広告制作費もゼロ、配信費もゼロ。事業者にとってこんなに嬉しいことはないですよね。
UGCを生み出す5つの仕掛け

仕掛け1:「撮りたくなる」体験を作る
UGCの第一歩は「写真を撮りたい」「シェアしたい」と思ってもらえる体験を用意することです。飲食店なら見た目にインパクトのあるメニュー、美容室ならビフォーアフターが分かりやすい仕上がり、小売店ならフォトスポットの設置。お客様のスマホカメラが自然と動くような仕掛けを考えましょう。
アパレル時代、試着室をおしゃれにしたら、みんな試着した姿を自撮りしてSNSに上げてくれるようになったことがあります。映える空間って大事ですよね。
仕掛け2:ハッシュタグキャンペーン
お店のオリジナルハッシュタグを作って「投稿してくれた方に特典をプレゼント」というキャンペーンを実施します。例えば「#○○カフェの至福」のようなハッシュタグを決めて、投稿画面を見せてくれたらドリンク1杯サービス。コストはドリンク1杯分だけで、SNS上にお店の口コミが増え続けます。
仕掛け3:口コミ投稿の「きっかけ」を提供する
人は何もないところから投稿文を考えるのが面倒です。「今日の体験を一言で表すと?」「おすすめのメニューを教えてください」のように、具体的な質問形式で投稿のきっかけを提供すると、口コミが集まりやすくなります。来店後のLINEメッセージでこの質問を送り、回答をそのままSNS投稿に使ってもらう流れを作るのも効果的です。
仕掛け4:UGCをリポスト・紹介する
お客様の投稿をお店のアカウントで紹介するのも効果ありそうですよね。
大効果です。お客様は自分の投稿がお気に入りのお店に紹介されたということ自体が嬉しいし、「次も投稿しよう」というモチベーションにもなる。さらに、他のお客様も「投稿したら紹介してもらえるかも」と思って投稿が増える。このポジティブなサイクルが生まれると、UGCは雪だるま式に増えていきます。
仕掛け5:季節イベントと連動させる
クリスマス、バレンタイン、桜の季節など、人が自然にSNS投稿したくなるタイミングに合わせてUGCキャンペーンを実施すると効果が何倍にも膨れ上がります。「桜の季節限定メニュー+投稿で特典」の組み合わせなど、季節感とお店の体験を掛け算するイメージです。
UGCを活用して売上に繋げる方法
UGCが集まったら、それをどう売上に繋げるんですか?
3つの活用法があります。1つ目はホームページやLPにUGCギャラリーを設置する。実際のお客様の声や写真が並んでいると、新規のお客様の不安が大幅に軽減されます。2つ目はSNS広告のクリエイティブにUGCを使用する。企業が作った広告よりもUGCを使った広告のほうがクリック率が4倍高いというデータもあります。
3つ目はLINE公式アカウントの配信コンテンツにUGCを組み込むこと。「お客様からこんな嬉しい声をいただきました」と紹介することで、既存のお客様の再来店意欲も高まります。ToolsBoxの配信機能を使えば、UGCを含むリッチメッセージを簡単に作成・配信できます。
UGC活用で注意すべきこと
お客様の投稿を使うとき、勝手に使っちゃダメですよね?許可ってどう取ればいいんですか?
大事なポイントです。お客様の投稿を紹介する際は必ず許可を取りましょう。方法はシンプルで、DMで「素敵な投稿をありがとうございます。当店のアカウントでご紹介させていただいてもよろしいですか?」と一言聞くだけ。ほとんどの方が喜んで承諾してくれます。ハッシュタグキャンペーンの場合は、応募規約に「投稿いただいた写真は当店のSNS等で紹介させていただく場合があります」と明記しておくのが安心です。
お客様に宣伝してもらうって、最初は「そんなことできるの?」と思いましたけど、仕掛けを用意すれば自然に生まれるんですね。まずはフォトスポットを作ることと、ハッシュタグを決めることから始めてみます。
UGCマーケティングは、広告費をかけずに最も信頼性の高いプロモーションを実現できる手法です。お客様が「投稿したい」と自然に思える体験を設計することが出発点。まずはあなたのビジネスならではの「撮りたくなる瞬間」を考えてみてください。
田辺一雄
株式会社エムディエス代表取締役 / ToolsBox代表。起業25年目。日本商工会議所青年部 元副会長・元広報委員長。FM福井ハイライトフライデー「教えてたなっちなかっち」出演中。中小企業のLINE公式アカウント活用やマーケティング自動化を支援しています。
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